公益社団法人東京生薬協会公益社団法人東京生薬協会

季節の花(東京都薬用植物園)

オニゲシ

(ケシ科)

 

撮影日 2022-05-17

植物のある場所 栽培試験区(西側)

苞葉は無く、つぼみの毛が立っている

法による規制を受けない「けし」のうち、多年生の大型種で、中央~西アジアの乾燥した草原が原産地です。
オリエンタルポピーの名でも呼ばれ、直径15cm近くになる迫力のある花を咲かせるため、園芸的にも利用されています。
全体の印象が、麻薬及び向精神薬取締法で栽培の禁止されるハカマオニゲシに類似しますが、次の各点で区別が可能です。
花はオレンジ色に近い明るい赤色(園芸品種ではピンクや白色もあり)で、ハカマオニゲシのような深紅色ではないこと、ハカマオニゲシにみられる苞葉(花のすぐ下の小さな葉)が通常ないか、あっても1-2枚であること、また蕾の毛が立っていること(ハカマオニゲシの蕾の毛は伏している)が区別点となります。
【原産地】コーカサス地方からトルコ、イラン

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