公益社団法人東京生薬協会公益社団法人東京生薬協会

季節の花(東京都薬用植物園)

アサガオ

(ヒルガオ科)

 

撮影日 2024-08-06

植物のある場所 製薬原料植物区

アサガオは、奈良時代、種子を薬用とする目的でわが国に持ち込まれたと考えられています。美しい花を咲かせることから次第に観賞用の植物として発展し、江戸時代以降に変化アサガオ、大輪アサガオなど数多くの品種が日本で作出されました。
当園では、薬用とする系統のアサガオを栽培しており、今年は、白い花の系統(種子も白色系)を観察いただけます。
薬用として栽培されるアサガオは原種に近く、つるの伸長はとても旺盛ですが、花は小輪の丸咲きです。朝顔市や庭先で咲く、美麗な大輪系アサガオの花を見慣れている眼には、かなり地味で素朴な花に見えるでしょう。
また、花がしぼむのが、園芸品種のアサガオよりもさらに早いため、当園のアサガオの観察には、曇って涼しい日の開園直後が適しています。
ケンゴシは作用が強く、激しい下痢や腹痛を引き起こす点において有毒植物としての側面もあるので、素人療法や興味本位で服することは避けるべきです。
【生薬名】ケンゴシ(牽牛子)
【薬用部分】種子
【用途】民間薬として少量で緩下薬、量を増すと俊下薬
【成分】樹脂配糖体(ファルビチン等)、脂肪油等
【原産地】熱帯アジア

新常用和漢薬集「ケンゴシ」

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