公益社団法人東京生薬協会公益社団法人東京生薬協会

季節の花(東京都薬用植物園)

カワラケツメイ

(マメ科)

 

撮影日 2024-08-23

植物のある場所 民間薬原料植物区

河原のほか、平地から丘陵地の草地、ときには造成地などの日当たりの良い場所に生育する一年草で、まれに多年草化します。葉は、細かな小葉が数十枚並んだ偶数羽状複葉で、一見オジギソウの葉にも似ますが、触っても動きません。
花は、マメ科によくある蝶形花にはならず、概ね同じ大きさをした5枚の花弁が判る形状をしています。
自然度の高い河原の砂礫地などでは普通にみられますが、都市部を中心に減少が著しく、自治体によっては絶滅危惧植物に位置づけていることもあります。
また近年、外見のよく似たアレチケツメイ(北アメリカ~西インド諸島原産の外来種)が、東海地方~関東地方を中心に広がっており、本種との競合が懸念されます。アレチケツメイは5枚の花弁のうち下側の1枚が特に大きいことや、偶数羽状複葉を構成する小葉数がやや少ないことなどで、区別できます。
【生薬名】サンペンズ(山扁豆)
【薬用部分】果実のついた地上部
【用途】利尿作用があり、民間療法で煎じて用いる。弘法茶・豆茶・浜茶などの名前で、全草を乾燥して煎ったものを茶として飲用する。
【成分】アントラキノン類、フラボノイドなど
【原産地】日本(本州~九州)、朝鮮半島、中国大陸東部など

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