日本在来系統のワタ(和綿)の花です。紀元前からインドで栽培されてきたキダチワタから生じた一年草のワタが、12世紀頃中国に伝わってナンキンワタの系統となり、それが16世紀頃に、わが国へもたらされた系統であると考えられます。 花は中心部が赤褐色で、横~下向きに咲き、果実も下向きに熟します。リクチメン(陸地綿)やカイトウメン(海島綿)に比較して繊維は短く、紡績用よりも布団の中綿などに使われます。