公益社団法人東京生薬協会公益社団法人東京生薬協会

季節の花(東京都薬用植物園)

ウド

(ウコギ科)

 

撮影日 2024-08-17

植物のある場所 漢方薬原料植物区ほか

日本産ウコギ科は多くが木本である中、一部にはトチバニンジンや本種ウドなど、草(多年草)もあります。ウドは、2mくらいの高さに成長しますが、あくまで草本です。俗に言う「ウドの大木」とは「大きいばかりで(材として)役に立たない」との意味ですが、そもそも草ですから、木材として使えないのも当然といえます。
春の芽生えは野菜・山菜としても親しまれており、地下の室(むろ)で軟白栽培したものは、多摩地域の立川市・国分寺市・小平市などで多く生産されています。
花は緑白色で、色彩的にはあまり目立たないものの、豊富な蜜を求めて、よく昆虫が訪花します。ウコギ科の花は、小さな花が放射状に集まった散形花序(さんけいかじょ)を特徴としています。
【生薬名】ドクカツ、ドッカツ(独活)
【薬用部分】根茎
【用途】漢方処方用薬:鎮痛・発汗(独活湯ほか)
【成分】サポニン等
【原産地】日本(北海道~九州)、朝鮮半島、中国

新常用和漢薬集「ドクカツ」

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