公益社団法人東京生薬協会公益社団法人東京生薬協会

季節の花(東京都薬用植物園)

ヒトツバタゴ

(モクセイ科)

絶滅危惧II類(VU)

 

撮影日 2024-04-23

植物のある場所 有用樹木区4C(草星舎の奥)

中部地方の木曽川流域および長崎県の対馬に隔離分布する、雌雄異株の落葉高木です。画像の個体は中部地方由来とみられ、花びら(花冠裂片)が繊細で、対馬の個体はもっと幅広となります。
タゴはトネリコ類の別名、ヒトツバはトネリコ類がふつう羽状複葉をもつのに対して、本種が単葉であることを表しています。
別名のナンジャモンジャ(ノキ)でもよく知られています。
属名はキオナントゥス Chionanthus で、「雪の花」を意味し、純白の花を雪に喩えた命名です。
今年(2024年)は、関東ではサクラの開花が遅かったものの、ヒトツバタゴの開花についてはやや早目といえ、4月中に見頃を迎えるとみられます。
【別名】ナンジャモンジャ
【分布】愛知県・岐阜県・長崎県

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