公益社団法人東京生薬協会公益社団法人東京生薬協会

季節の花(東京都薬用植物園)

セイロンニッケイ

(クスノキ科)

 

撮影日 2024-04-27

植物のある場所 温室

南アジア原産、熱帯で広く栽培される常緑小高木で、葉は大きく、3本の目立つ葉脈があります。現在開花中で、花被片は6枚(クスノキ科に広くみられる特徴)です。樹皮は香辛料のセイロンシナモンとして知られます。
学名は Cinnamomum verum 、種小名 verum は「真の」を意味し、英語圏では True cinnamon すなわち「真のシナモン」の名で呼ばれることもあります。
日本薬局方のケイヒは C. cassia (こちらも温室にあります)に基原植物を限っていますので、本種は局方生薬には用いられず、もっぱら香辛料として用いられています(製剤時の賦香料として用いられる「日局ケイヒ油」の基原植物には含まれます)。
香り成分に着目すると、オイゲノールを含む一方、クマリンの含有量が少ないことを特徴とします。香りが繊細であるとして、製菓用等として最高級品の扱いとなっており、スリランカ(旧称セイロン)が主産地となっています。
【利用部分】内樹皮
【用途】香辛料
【成分】精油(シンナムアルデヒド、ケイヒアルデヒド、オイゲノール等)
【原産地】南アジア(スリランカ、インド、ミャンマー)

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