丘陵から山地に幅広くみられる、落葉低木ないし小高木です。
初夏、雑木林の緑がすっかり濃くなった頃、白色の花を散房状に咲かせます。薄暗い林内でも、白い花はよく目立ちます。
果実は晩秋に赤く熟し、酸味の強い味をもちます。
ガマズミの科分類は、長く親しまれ日本薬局方も採用する新エングラー体系ではスイカズラ科とされますが、ゲノムに基づくAPG III体系ではレンプクソウ科、続く現在最新のAPG IV体系ではレンプクソウ科全体がガマズミ科に改名されるという経緯をたどり、書籍や資料によって科名がまちまちである状況が続いています。
【分布】北海道南部～九州、朝鮮半島、中国