公益社団法人東京生薬協会公益社団法人東京生薬協会

季節の花(東京都薬用植物園)

スイカズラ

(スイカズラ科)

 

撮影日 2024-05-08

植物のある場所 民間薬原料植物区、林地ほか

山野の林縁などに生育する、半常緑性のつる性木本です。
花は咲いた当日には白く、翌日以降に黄色へと変化することから「金銀花」の別名があり、甘い芳香があります。
半常緑とは、冬も一部の葉が残ることをいいます。スイカズラでは越冬中の葉が、おもて面(向軸面)を外側にして丸まり、色も赤褐色を帯びるなど、冬を耐え忍ぶような外観となることから「忍冬」の別名を得たとされます。
【生薬名】ニンドウ(忍冬)、キンギンカ(金銀花)
【薬用部分】葉および茎(忍冬)、つぼみ(金銀花)
【用途】漢方処方用薬:利尿・解毒・殺菌作用(忍冬:治頭瘡一方ほか/金銀花:銀翹散)
【成分】葉、茎に苦味配糖体(ロガニン)、フラボノイド、タンニンなど。
    花にタンニン、フラボノイド(ルテオリン)など
【分布】日本、朝鮮半島、中国

新常用和漢薬集「ニンドウ」

新常用和漢薬集「キンギンカ」

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