公益社団法人東京生薬協会公益社団法人東京生薬協会

季節の花(東京都薬用植物園)

ミミガタテンナンショウ

(サトイモ科)

有毒植物

 

撮影日 2024-06-15

植物のある場所 林地

落葉樹林や、その周辺に生育する雌雄異株の多年草で、地下に球茎(イモ)があります。
蛇が鎌首をもたげたような花は、当園では3月頃にみられ、6月後半から果実が色づきます。
果序の上の方から徐々に色づきますが、たいてい、熟した粒から鳥に食べられたり、落果したりして脱落し、全体が真っ赤に熟した姿を見る機会は稀です。
なお、ヒトが食べれば有毒であり、口に含めば激しい痛みと刺激を感じます。
本種を含むテンナンショウ属(マムシグサの仲間)はすべて全草有毒で、この果実をトウモロコシ等と間違えて食べて、中毒に至った事例があります。
【分布】本州の主に東日本太平洋側
【有毒部位】全草、特に球茎・果実
【有毒成分】シュウ酸カルシウムの針状結晶

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