公益社団法人東京生薬協会公益社団法人東京生薬協会

季節の花(東京都薬用植物園)

ナンテン

(メギ科)

 

撮影日 2024-06-07

植物のある場所 有用樹木区

シロナンテンの花

関東地方から中国大陸の暖帯にかけて分布する常緑低木です。温暖な地域の明るい樹林などで見られますが、国内のものは植栽由来の逸出野生化も多いため、本来の自生かどうかは定かでありません。
花は、夏のはじめ6-7月に開花します。赤い果実をつけた冬の姿がよく知られる一方で、花はあまり注目されないかもしれません。円錐花序に多数の花をつけ、個々の花はメギ科によくみられる6枚の花被片をもちます。花被片は白色ですが、外側が淡紅色を帯びます。花被片は容易に脱落し、ちょっとした風などの振動でパラパラと落ちます。
果実が白く熟すシロミナンテン(シロミノナンテン)の花は、花被片の外側もほぼ純白色で、全体に白さが目立ちます。
【生薬名】ナンテンジツ(南天実)
【薬用部位】果実
【用途】鎮咳薬として民間で喘息や百日咳に用いる
【成分】アルカロイド類(ドメスチン、ナンジニン)など、種子には脂肪油など

新常用和漢薬集「ナンテンジツ」

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