公益社団法人東京生薬協会公益社団法人東京生薬協会

季節の花(東京都薬用植物園)

カギカズラ

(アカネ科)

 

撮影日 2024-06-05

植物のある場所 薬事資料館 玄関脇

暖地の森林に生育する、つる性の落葉樹で、つる性といってもフジのように巻き付くのではなく、節から出るかぎ状のとげを他の植物などに引っかけてよじ登ります。
茎は断面が四角形で、葉が対生します。二列対生に見えますがよく見ると十字対生で、上下に対生する節からは1本、左右に対生する節からは2本のとげを、いずれも葉の下面に生じます。
結果的に、とげが1本の節と2本の節が交互になります。このとげ部分を薬用とします。
【分布】本州房総半島以西、四国、九州、中国大陸南部
【生薬名】チョウトウコウ
【薬用部分】かぎ状のとげ
【用途】漢方処方用薬:小児のひきつけ、高血圧による頭痛・めまいなどの改善(釣藤散、抑肝散など)
【成分】アルカロイド類:リンコフィリン、イソリンコフィリン、コリノキセインなど

新常用和漢薬集「チョウトウコウ」

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