公益社団法人東京生薬協会公益社団法人東京生薬協会

季節の花(東京都薬用植物園)

ムラサキバレンギク

(キク科)

 

撮影日 2023-06-17

植物のある場所 民間薬原料植物区(飛地:草星舎近く)

北米大陸原産の多年草です。
エキナケア(エキナセア)の名でも知られますが、エキナケア(エキナセア)Echinacea は属名であり、厳密に言えば近縁種の総称です。
本種は同属の中で E. purpurea の学名をもちます。
アメリカ先住民の民間薬として用いられた歴史があり、欧米では(近年はわが国でも健康食品として)アレルギー緩和や免疫賦活等の作用を期待して、煎液や粉末を用いる事例があります。
和名のバレン(馬簾)は、江戸時代の町火消が掲げた纏(まとい)に下げられた、細長い飾り布のことで、舌状花が下垂する様子をなぞらえたと考えられます。本種の舌状花が幅広く、花に見応えがあるため、観賞用のエキナセアの母種としても利用されています。
【原産地】北アメリカ大陸中央部~東部
【薬用部分】花、根
【成分】アルキルアミド、カフェ酸誘導体、多糖類など

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