公益社団法人東京生薬協会公益社団法人東京生薬協会

季節の花(東京都薬用植物園)

アンミ・マユス

(セリ科)

 

撮影日 2024-05-24

植物のある場所 製薬原料植物区

地中海沿岸から中東にかけて分布する、越年草ないし二年草です。
種子のようにみえる果実(セリ科特有の双懸果)が、生薬の「アンミ実」として使用されます。
白斑の治療剤メトキサレン(販売名:オクソラレン)は、歴史的に本種の果実の粉を白斑に用いたことから有効成分が特定され、単離された経緯が知られます。
純白の大きな複散形花序には観賞価値もあり、「ホワイトレースフラワー」の名称で、切花等でも利用されます。
和名ではドクゼリモドキといいますが、毒はありません。
【生薬名】アンミ実(じつ)
【薬用部分】果実
【用途】鎮痙・利尿作用、尋常性白斑の治療
【成分】フロクマリン類(メトキサレン、ベルガプテン)
【原産地】地中海沿岸から中東

 アンミ・マユス 一覧  セリ科 一覧 

和名検索        

▲このページの最上部へ