公益社団法人東京生薬協会公益社団法人東京生薬協会

季節の花(東京都薬用植物園)

クララ

(マメ科)

有毒植物

 

撮影日 2024-05-28

植物のある場所 漢方薬原料植物区、ふれあいガーデンほか

日本の本州以南を含む東アジアに分布する多年草で、山野や河川敷などの日当たりの良い草原に生育します。
葉は奇数羽状複葉、花はふつうクリーム色の総状花序で、まれに紫色を帯びるものがあり、ムラサキクララと呼ばれます。
和名「クララ」は、日本語離れした語感ですが、苦さのあまり目が眩む、クラクラする、の意味から「くららぐさ(眩草)」と呼ばれたのが語源とされます。
なお、含まれるアルカロイドのマトリン等には中枢抑制作用があり、口にすればめまいや頻脈などの症状を呈する有毒植物としても知られるものですので、素人療法や味見などの危険なことをしないよう、注意しましょう。
【生薬名】クジン(苦参)
【薬用部分】根(しばしば周皮を除いたもの)
【用途】漢方処方用薬:苦味健胃、利胆、消炎、止瀉作用(三物黄芩湯、消風散)
このほか駆虫剤としてや、寄生性皮膚疾患の改善に用いることもある
【成分】アルカロイド(マトリン、ソフォカルピジン他)、フラボノイド類など
【分布】日本(本州・四国・九州)、朝鮮半島、中国大陸、極東ロシア

新常用和漢薬集「クジン」

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