公益社団法人東京生薬協会公益社団法人東京生薬協会

季節の花(東京都薬用植物園)

ヤマハギ

(マメ科)

 

撮影日 2024-09-07

植物のある場所 温室前アプローチほか

秋の七草のひとつ「ハギ」は総称であり、特定の1種の植物を指す名称ではありません。通常、マメ科ハギ属の中で比較的目立つ花を咲かせる低木ないし半低木(多年草と低木の中間)のグループを指し、日本のハギ属自生種のうち、10種あまりが該当します。
ヤマハギは、丘陵や山地の日当たりのよい場所に自生し、枝があまり下垂せず、葉よりも長い花序をもつハギです。
花序が葉よりも短く詰まったマルバハギや、クリーム色と紅色の複色花をつけるキハギも、同じような環境にみられます。
枝が優美に下垂し、庭園に植栽されるミヤギノハギは宮城県に自生が見られず、日本海側に産するケハギ、あるいは中国原産の野生種に由来する等の諸説があります。
ハギ属の特徴は、豆果(=いわゆる「さや」)に種子を1個だけ含み、熟しても裂開しないことです。マメ科の中には草姿が似て、ヌスビトハギやセンダイハギなど「ハギ」とつくものの、果実の構造が異なる、いわば「ハギではないハギ」が、いくつかあります。
【分布】北海道から九州・朝鮮半島・中国北部・ロシア

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